Don't trust under 30.

MATISYAHU @ Zepp Osaka 8/13(日) 2006
マティスヤフは個人的には今年最もBreak Throughなアーティストでした。

アルバムも超カッコ良かったし、ジャムバンド・シーン出身でライブが凄いらしいし、おまけにアルバムはビルボード初登場4位という大ヒットで押しも押されぬ存在となった
マティスヤフが生で観れるなんて期待するなという方が無理ですね。後方で「
Creeping Death」とか「
For Whom The Bell Tolls」といったヘッドバンガーズ・メタル・クラシックスを炸裂する
メタリカのステージを後にして行って参りました
マティスヤフに!(マイメン、ロディ aka なおちんにBig Up!)

ドラム、ギター、ベースという超シンプルなセットで
マティスヤフのバックを務めるのはお馴染み
Root Tonic。マティスヤフのブレイクを受けて最近リリースされた
ビル・ラズウェルとのアルバム(右写真)ではヘヴィでディープなダブ・サウンドを聴かせてくれていた叩き上げのライブ・バンドだ。見た目は冴えない(ギターの人なんて特に…)が演奏は鉄壁。
さて
マティスヤフ登場。この暑さにも関わらず、いつものあの「
ハシディム」の黒ずくめの衣装で登場。この人かなりデカいです。そして実際観るとやはり若いですねぇ(まだ20代だもんな…)。

1曲目は何と
ナイヤビンギ(レゲエ以前のジャマイカの民族音楽)の伝統歌「
Rastaman Chant」!完全にヤラれました。この曲は
RAS MICHAEL & THE SONS OF NEGUSの古典「
Nyahbinghi」にも収録されているし、有名なところでは
BOB MARLEY & THE WAILERSのあの歴史的名盤「
Burnin’」の最後を飾るスピリチュアルなナイヤビンギだ(オリジナル・ウェイラーである
ボブ・マーリィと
ピーター・トッシュ、
バニー・ウェイラーの3人の崇高なコーラスが泣けます)。「
そうだそうだ、マティスヤフはラスタマンなんだ」と改めてその風貌とのギャップに驚く。超スローにゆったりと「
Fly Away Home To Zion~♪ 」と歌い上げていく声が非常に伸びやかで歌詞も聴き取りやすく感心させられる。
もうオープニングだけでも
Jah Rastafariな私

は大満足ですが、ここからが本番です。アルバム「
Youth」からのナンバーを立て続けに披露。待ってましたとばかりにフロアはお祭り状態。客もピースな連中が多い。ジャム・バンドのライブではお馴染みのデカいバルーンも登場です。
マティスヤフの声がとにかくタフでストロング。使命を持っているというか、芯があるというかストイックな声なんですね。それにフロウがメロディアス。
シズラにも似たシングジェイな所も良いです。
そしてバックを務める
Roots Tonicの音が強力。このバンドの要は
ベースです。「
あんたメンバーに黙って1人だけヴォリューム上げてるだろ!」と思えるほどブリブリの低音を利かせています。彼らは3人とも白人のニューヨーカーなので、音はジャマイカ人が持って生まれたルーディなリズムの濃いレゲエではない。
Jack Johnsonのバック・メンバーとか
Sublimeとかもそうだが白人によるレゲエ・サウンド(個人的には
ホワイト・レゲエと呼んでいる)は非常にベースを強調しているのが特徴だ。ジャマイカン・レゲエの要は
ドラムなんだよね。しかしこれこそが
マティスヤフが支持される理由だろう。アングロサクソンにはこのリズムが心地いいんだと思う。もちろん日本人にも。(ジャマイカンに
マティスヤフを聴いた感想を教えて欲しいですね。)
そしてギターがこれまた面白い。
グレイトフル・デッドの
ジェリー・ガルシアに影響を受けまくってます。あの天を駆ける様なギター・ソロなんて
ジェリーのギターに音までそっくりでニヤリ。即興演奏もガンガンこなして徐々にエンジンがかかって盛り上がっていく演奏もジャム・バンドならでは。

その強力なバックに負けず
マティスヤフも盛り上げる。横ノリの演奏に縦ノリの歌という対比が面白い。途中披露した得意の
ヒューマン・ビートボックスもむちゃくちゃ上手い。ほんとライブ慣れしてますね。流れを作るのが上手いです。後半ではアンプに上って熱唱してました。個人的に一番好きな曲「
Jerusalem」も聴けました。
圧巻は「
King Without A Crown」。ラジオでもガンガンに流れてたこのヒット曲でフロアも最高潮の盛り上がり。後半の
Roots Tonicによるジャムも圧巻。基礎体力の高さを見せつける演奏でした。脱帽。予想以上にストイックでストロングでタフでありながら、楽しさ満載の
Good Vibes溢れたピースフルな空間が最高でしたね。アーティストも客も一体となって盛り上がった素晴らしいライブでした。ただ90分にも満たない短さだったのが非常に残念!
もし可能なら次回はもっとロング・セットなライブを観てみたいですね。深夜スタートで3時間くらいやってくれるのがベストですけど。誰か企画して!
ちなみにライブが終わって外に出たらまだ
メタリカやってました!!
Seek & Destoy!!
by Blacksmoker
(2006/08/21 1:59)
ライブレポート
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