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Life is Soooooo Good!
あ. の. こ. ろ. 


( Rollei 35SE, Sonnar 40mm F2.8, Neopan SS )

夏休みというと、ひまわりを思い出す。私はまだ小学生だ。向日葵と書いてはいけない。あくまでも、ひまわり、だ。小学生の頃には向日葵などという漢字は知らなかった。

なぜひまわりなのか理由は私にも分からない。ひまわりにまつわる子供の頃の思い出話があるわけではなく、まして甘酸っぱい思い出があるわけでもない。ただなんとなく、ひまわりを思い浮かべてしまうのだ。

当時私の近所では、夏休みに庭にひまわりが咲いている家にはたいてい小学生の子供がいた。小学生だった私の背丈より高い家々のブロック塀よりさらに高く、大輪のひまわりが青い空を背景にして顔を出している。それが私の中の、夏の情景だ。

今年の春、突然ひまわりの種を蒔こうと思い立った。あの夏をもう一度、と言うわけだ。たかがひまわりと侮っていたわけではないが、種を買いに行って唖然とした。実に様々な種類のひまわりがあるではないか。子供の頃は、ひまわりと言えばひまわり。選択に悩む必要が無かった。あれから何十年もの歳月が流れ、単にひまわりと言えども新種の交配やらハイブリッド技術やらで、種類がやたらに多くなっている。まるでアメリカのスーパーマーケットに入ったは良いが、さてどの銘柄のピーナッツバターにしようかと悩んでしまう時のようだ。

くどいようだが私のひまわりは私が何歳になろうとも、あの背が高くて大きい花をつけるひまわりでなくてはならない。やたらと小洒落た名前の小ぶりものは極力避けて、ジャイアントという銘柄を何の躊躇もなく選択した。

種をまき、早く出ないかひまわりの芽、と猿蟹合戦のように毎日唱えながら待った。出てきた双葉を見たときには、実に感激した。双葉からして既にかなり大きいのだ。これでこそ私のひまわり、とても嬉しくなった。

忘れずに書いておかなくてはならない事実がある。水を撒いたりなどの園芸作業は、すべて配偶者の篤志で行われた。

さて、ひまわり。ついに開花した。しかしこれがどうも今ひとついただけない。私のひまわりはもっと茎が太く、もっと背が高く、そして何よりももっと花が大きいはずなのだ。春に種を蒔いたときからずっと期待していたので、3日間寝込んでしまいそうなほどショックを受けた。

そして今日、ふとその理由が分かった。ひまわりには何の罪も無い。今の私は当時より大きいのだ。夏の青い空を背景に顔より大きい大輪のひまわりを麦わら帽子をかぶって見上げることは、もうできない。知らぬ間に過ぎ去ってしまった、 あ. の. こ. ろ.



by goodsurgeon24hrs
(2008/07/23 3:40)
日常
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