Life is Soooooo Good!

遺伝子操作と食の安全

( Rolleiflex 2.8F, Planar 80mm F2.8, 400TX )
私は誠実な家長と思われるように、常日頃からたゆまない努力をしている。例えば仕事から帰る時には、配偶者に電話を入れる。
私の職場から自宅までは、わずか7分のドライブなので、帰りがけにわざわざ電話などしなくても良いようなものである。しかしこの一本の電話が、涙ぐましいかはさておき、私を誠実な家長に見せるための努力として大変に重要なことなのである。
電話をすると日によっては「帰りがけにスーパーマーケットによってxxを買ってきて」というような用件を授かることになる。このxxが時にはミルクであったり、調味料であったり、はたまたトイレの洗剤であったり、と色々その時の配偶者の作業の進捗状況で変わってくる。
先日のxxは、鶏肉の手羽、であった。仕事で疲れているのにふざけるな、などということは全く思いもせず、即座にそしてにこやかに、指示されたごとくスパーマーケットに立ち寄った。
このときに大切なことは、手羽と言われたのか、手羽先と言われたのかをしっかり覚えておくことである。これは私が経験上学んだことであるのだが、この「先」の有無を誤ると、その日の帰宅後の時間が辛いものになるか楽しいものになるかに、天と地ほどの差が出てくる。この日のリクエストは手羽であり手羽先ではなかった。
スパーマーケットで肉売り場に直行し、目的の鶏の手羽をカゴに入れた。普通ならば、配偶者からの使命を果たしたらすぐにレジで清算し帰路に向かうところであろう。しかしこの日は私の生物学的知見により、しばらく鶏肉の陳列棚を見て考え込む羽目になってしまったのだ。
私の知っている鶏は足が二本に羽が二枚。したがって食肉に加工すると、腿肉が二本と手羽肉が二本取れるはずである。さらには胴体を左右に分けて胸肉が2片取れるはずである。ところが私の立ち寄ったスーパーマーケットでは、どう見ても腿肉や胸肉の数に対して手羽が圧倒的に多い。これは鳥類の解剖学に照らし合わせても、どうしても納得がいかない。一羽の鶏から6本ないし8本くらいの手羽が取れないと計算が合わないような気がするのだ。
しかしいつまでも鶏肉の陳列棚の前で呆然としているわけにも行かず、仕入れの関係でこのようになったのだろうと商学的な理由で自分を納得させ、帰路についた。「先」の有無を間違えなかったので、その日の夜は我が家は大変に平和であったことを付け加えておく。
しかし私の中に澱のようにわだかまっている疑問はまだ解決されていない。以来、スーパーマーケットに行くたびに鶏肉の陳列棚にチラリと目をやり、腿肉、胸肉、手羽肉の比率を確認するのだが、やはり私の目にはどうしても手羽が圧倒的に多いようにしか見えない。
ここで私の仮説の登場となる。食肉用の養鶏場では、遺伝子操作をして足は2本だが、羽が6枚ないし8枚くらいあるバイオチキンを極秘で飼育しているに違いない。そうでもしなければ、スーパーマーケットでの、肉の部位に於ける数の不均衡を説明できないではないか。
この辺で止めておこう。なんだか今晩は、鶏の恐ろしい夢を見そうな気がしてきた。
by goodsurgeon24hrs
(2008/11/26 6:26)
日常
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