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宮 古 物 語
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■ 犬石
昔むかし、その昔、宮古に一匹の老いた犬がいた。 飼い主から与えられる餌(えさ)といえば、毎日、魚ばかり。 いいかげん飽きてしまった。 それでも、ありつけるだけましかもしれないが、生きてい..
(2010/10/31 15:20)
■ 口のない嫁
あるところに、独り者の男がいた。 男ぶりは、まあまあだ。 読み書きできるほどの学問もあった。 よく働きもする。 だが、せっせと銭や物をためるばかりで、人を寄せつけない。 つけこま..
(2010/10/31 9:38)
■ 腹帯の大淵の話 2
腹帯(はらたい)の大淵のあたりは、いつも不思議な気配に満ちていた。 丸太を宮古まで流して閉伊川を下る木流したちは、大淵を越すと、ほっとして、お神酒を開けて川に流したものだという。 「大淵に石を..
(2010/10/30 13:10)
■ 腹帯の大淵の話 1
閉伊川の腹帯(はらたい)に、大きな淵があった。 あるとき、ある男が、この大淵で、ナメ流しをしようとした。 ナメというのは、山椒の皮を煮出した汁で、これを川に流すと魚が浮き上がる。 ナメを..
(2010/10/30 8:26)
■ 宮古湾の主
これは実際にあった話だ。 豊間根の石峠に、七郎右衛門という老人がいた。 七郎右衛門は虚空蔵(こくうぞう)の信者で、その熱心な信心ぶりは近在近郷に知れ渡っていた。 自宅の大きな池に、たくさ..
(2010/09/10 11:48)
■ 石浜の石っこ
重茂(おもえ)の石浜さ、神社がある。 名前は、そのままで、石浜神社だ。 祭神の名前が、むずがすう。 イシコリドメノカミ(石凝姥神)どがなんどが、言うそうだ。 ご神体は、おっきな石っこ..
(2010/08/02 17:08)
■ 河童の詫び証文
黒森神社のある黒森山に、ひとつの沼があった。 その沼の水は、どうしたわけか、赤かった。 それで、ふもとの山口村の人たちは、赤沼と呼んでいた。 この赤沼に、一匹の河童が住みついていた。 ..
(2010/08/02 13:14)
■ 追切(おいきり)悲話
昔むかしのことだ。 鬼の群れが、重茂(おもえ)半島は浦ノ沢のとなりの小さな浜に隠れ住んでいた、という。 この鬼たちを退治しようと、タムラマロというヤマトの将軍が、はるばるやってきた。 鬼..
(2010/08/01 15:18)
■ かまりっこ・音っこ
市(まづ)の日だった。 場所は、山口川沿いの片桁(かだげだ)だ。 うなぎ屋が、うなぎを焼いでだった。 となりさ、焚き木屋がきた。 引いできたベゴっこがら、焚き木をおろす。 経木(..
(2010/03/12 6:21)
■ お松が淵
むかし、閉伊川の河口に、淵がひとつあった。 お松が淵と呼ばれた。 お松という女が身を投げた深みだ。 閉伊川の河口は土砂がたまって浅い。 なのに、そこだけ、えぐれたように深い淵になって..
(2010/03/12 5:50)
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