部屋を出る。

ニコラ・ブリオー氏
ブリオーの動画が最近投稿されたので、いくつか記事を追記、編集(08・11・5)。
六本木アカデミーヒルズで、
ニコラ・ブリオーの講演[外部リンク]を聞いてきました。
大変盛況で、開始前から大いに期待の雰囲気が会場中に感じられる、そんな様相の講演会でした。
それも無理はありません。なんといっても、いま世界で一番脂の乗っている(というか、注目されている)批評家でありキュレーター、理論家のひとりとも言える、氏の講演な訳です。
彼は、2006年までパレ・ド・トーキョーの共同キュレーターであり、「リレーショナル・アート」という概念を提示した人物として知られています。
ニコラ・ブリオー[外部リンク]
パレ・ド・トーキョー[外部リンク]
※youtubeにTateが載せたインタビューがあります。
YouTube[外部リンク]
ちなみに講演内容は、上の動画と同じような、来年行われる「テート・トリエンナーレ」のテーマ「Altermodern」についてが主で、ブリオー自身も指摘していましたが、思っていたよりかなり社会学寄りの目線を持った内容でした。
感想を簡単に。今日の話に関して、という但し書きは必要ですが(とはいえ、他の都市でも何度か話を聞いた方によれば、今日は割としっかり話していたらしいですが)、話した内容、問題意識については、例えば「はじめてのDiY」を読むほうがずっと分かりやすいし、面白い。というのが、率直な感想です。
キュレーション、という言葉を使うか使わないか、というような違いはもちろん色々とあるものの。
むしろ、ブリオーは「traveling」「exile」などの言葉を使いながら、「Altermodern」が、ある部分できわめてトランスメディア、トランスカルチュラルなものであるということを示唆しているのに対して、ブリオー自身の目線は、あくまで限定的な「アート」「美学」の同一性、合理性の意味づけの範疇を出ていないのではないか、という矛盾も感じたので、その点では毛利さんのほうが面白い、とも私は思いました(…別に自分の師を持ち上げる意図は全くないんですけれど)。
…とはいえ、まだ43歳のブリオー。テート・トリエンナーレ後に何するのか、気になります。
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