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話すコトバをアタシは知らない

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No.07 ひらがな
そうするべきに思えた。 やるせなさを押しのけて、起きた瞳にうつったのは雨空。 夜のうちに干してしまった洗濯物はぐっしょりと濡れていた。 「サイアク」 湿気が、梅雨の到来を告げて..
(2007/05/05 22:48) コメント(2)

No.06 無邪気な笑顔
目が覚めたら、城にいた。 胸元で眠っていたはずの温もりはない。 肩越しに感じていたはずの息差しもない。 沈み込むベッドのうえに独り、彼女はいた。 立ち上がれば見知らぬ女性が、..
(2007/04/13 13:32)

No.05 穢れた理由
物事は循環する。 左手にずしりと重い刀は、鈍く光りもしない。 前に伸びた右足を左に転ずれば、乾ききった草木の萎びた声を聞く。風はなく、啼鳥も消えさり、霧時雨だけが二人の視界を暗くしていた..
(2007/04/02 13:54)

No.04 光と闇の境界線
赤みがさして見えた。 夕日があたりを染めて、彼女の姿を照らしだしていた。目を閉じても明光は瞼に映りこんで、眠ることを許さなかった。 「助かるかしら」 傾くにつれ濃化していく風景は、..
(2007/04/01 10:51)

No.03 鳴らない電話
祐子はもうとらなかった。 掃除は好きだったし、雑巾がけも日課にしていたけれど、受話器にだけは埃がつもっていた。 間違えて触れてしまえば、指紋が浮き出そうなほどの埃を祐子はあえて拭わなかった。..
(2007/03/28 20:19)

No.02 裏切り者と呼ばれても
それでいいように思えた。 「知ってる?」 大きな枯れ葉は、ときおり彼女の顔を隠した。 「そのときは嘘でもね、ホントにしてしまえば嘘じゃなくなるの」 額から汗が滴り落ちていた。コー..
(2007/03/27 21:24)

No.01 讃え。そして、敬え
エルザは笑った。 「王じゃない」 確信していた。 彼は一人だったし、エルザの腕にはたくさんの傷跡があったから、彼女はその慄いた男を睨んでいることができた。 「もう王なんかじゃない」 ..
(2007/03/26 17:28)

夫 婦
そう、30年になる。 自分がいくつかと聞かれて、ひぃ、ふぅ、みぃ、と数えてみないと思い出せないような年になってしまった。 はて、三だったか四だったか、六かもしれない。考えてから、結局..
(2006/12/01 15:58) コメント(4)

近況報告 2006
本当に、お久しぶりです。 ここに来れたことが嬉しくて仕方ありません。 パソコンに触れるのも何ヶ月ぶりになるのか。 新大阪から兵庫県の川西まで引越してしまい、プロバイダーも解約。 いまだ新規..
(2006/11/20 17:49) コメント(6)

ファンタジー
今日あふれた涙を、彼女は忘れない。 背中から伝わる心音が、彼女の血液を震わせて、流れついた血液たちは彼女の心臓を癒していた。 風が耳元を流れて、草たちが笑いあって、蜂は今日も急が..
(2005/12/04 13:20) コメント(22)

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