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写真俳句◆一日一写句
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水澄まし
『畦の淵お玉と遊ぶ水すまし』 田圃から蛙の鳴き声が聞こえなくなったと思ったら、オタマジャクシが孵っていた。畦道に立つとうじゃうじゃと泳いでいた。水底を泳いでいたと思うと浮き上がり、小さい口を丸く開け..
(2012/06/03 18:49)
早苗月
『眠たくも恋を忘れし早苗月』 二ヶ月前、あれほど浮かれていた猫は、転寝するほど静かである。近づくといつもなら逃げていく猫は、よほど眠いのだろうか。僕も眠い。昨夜は夢見が悪く何度も目覚めてしまい、10..
(2012/06/02 20:40)
針槐(はりえんじゅ)
『針槐秘めたる紅を身の奥に』 谷沿いには、白い房状の花を下げたアカシアが満開だ。日本では、この花を「ニセアカシア」や「針槐」と言うが、我が家の庭には赤花のアカシアが咲く。西洋アカシアだとも聞く。今年..
(2012/06/01 23:21)
渓?(あやめ)
『一睡の夢のあやめは濡れ衣』 昨夜、空模様を見ようと外に出ると、裏のお宅の生垣に植えられたあやめが、玄関灯の光を受けて色っぽく咲いていた。その性か夢にまで出てきた。帰宅すると、暮れなずむ光の中で、小..
(2012/05/31 21:20)
郭公
『郭公の鳴く森に棲む独居哉』 毎日郭公の鳴き声がよく響く。裏山の樅の天辺で睥睨しては鳴いている。高原の景色の中では、初夏を象徴する鳴き声である。自分の縄張りを誇示するために鳴くらしいが、周囲に巣作り..
(2012/05/30 23:59)
空木の花
『空かすみ花弁眠るや空木の花』 午後になると黒雲が広がり稲妻が走った。薄暗くなった空に空木の鼻も花弁を閉じてしまった。夕方は激しい雷雨が大地を叩いた。私も早々とベッドへ入るとしよう。 ←参..
(2012/05/29 20:52)
植田
『愁いおび逢魔が淵の植田かな』 帰途に通る道筋の水田は、何処も植田になった。水田は黄昏の光を映し、空間を広く見せる。だが、なんとも心は晴れない。物思いと心の隙間を感じてならない。こんな逢魔が時の隙間..
(2012/05/28 22:11)
白山吹
『山路に白山吹咲きこぞり』 緑蒸す静かな山道。とはいえ、野鳥の囀りが賑やかだ。突然、白山吹に出会った。少女のような可憐な花弁に見すめられてしまった。だが、山吹といえば日本の色名帳に山吹色とあるように..
(2012/05/27 22:52)
苧環
『うな垂れる苧環の花吾似るや』 このところ元気が出ない。原因は分かっているが、うな垂れている。退社し、帰宅途中に園芸種の苧環が群生していた。苧環もうな垂れている。いょ!ご同輩と、見とれてしまった。 ..
(2012/05/26 21:21)
藤
『胡桃の木藤の衣に戸惑うか』 一日降り続いていた小雨は、帰宅時にはあがった。谷沿いの木々にまとわりつく藤木は、今を盛りに周囲を藤色に染めていた。低くたれた雲葉山を包み、水では紫の水に満たされていた。..
(2012/05/25 21:13)
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