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「朗読」作品を無料公開する意味 

 こがわ法律事務所webnote[外部リンク]で、ポッドキャスティングの普及によるオーディオブックのビジネスの広がりにより、朗読の著作権に風当たりが強くなるのではないかという記事がある。(「朗読とビジネス[外部リンク]」05.8.22)

 「(前略)Podcastingの普及とあいまって,文学などの朗読コンテンツの有料配信が,新しいビジネスとして広がっていく可能性もある。/ただしそうなるとこれまで私が書いて来たような朗読と著作権の問題に関する考え方に対しては,風当たりが強くなりそうでもある。無料コンテンツは,コンテンツを有料化してビジネスとして立ち上げるためには,障害になるからである。」

 わたし自身は「Blog表現よみ作品集」のような朗読配信の無料コンテンツについて次のように考えている。

 (1)朗読の質の向上……朗読というと放送やCDで聞くことになる。だが、放送や市販の録音については、競争のない特殊な商品として売られている。無料でもこのくらいのものがあるということが、商品としての朗読の質を高めるだろう。

 (2)文化としてのよみの普及……江戸時代には義太夫などは商家の旦那の芸としてずいぶん普及したそうだ。そんなひとたちはまた浄瑠璃の観客でもあったそうだ。わたしは落語にこれを期待している。つまり、落語を自ら音読しつつ、さらに寄席の観客として聴きに行く人たちが増えることだ。

 最も基本となるのは、本を声に出してよむことが、「話し・聞き」の文化を育てることである。情報と能率の時代は、もっぱら文字のコトバを重視するが、声のコトバを文化として日本に広めたいという思いである。本を声に出してよんで、理解したり、味わったり、聴いたりということが、日常的な習慣のようになればいいと思っている。

by w-tomoaki
(2005/08/23 8:29)
朗読の著作権
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