KEIの東京食道楽

かわむら
期待し過ぎると、後でがっかりする度合いが大きいので、期待するのは止めようといつも思うのだが、前評判で良いと期待してしまうのは仕方ないのかもしれない。
「この辺りのはずです」と言われて、タクシーを降りて、少し捜していたら、ビルの看板を見つけた。結構わかり辛い所にあり、ふらっと入る感じの店ではない。玄関も極めてシンプルな造りだ。
入るとL字カウンターのみで、男性だけの3人組が先客で奥にいた。私たちは反対の端に案内された。コートを預けて、着席した。想像していたよりも狭い感じはしたが、窮屈ではない。食前酒を勧められたが、カクテルは種類が少なく、飲みたいものがなかったのでビールで喉を潤した。メニューはなく、相談しながら料理を決める。150gのヒレ肉のステーキを柱に「量より質」で組み立ててもらった。
前菜は「ひらめとエンガワ・サーモン・ホタテのカルパッチョと牛刺」。味付けが良く、素材自体も良いのだろう。甘くて美味しい。酸味などもちょうど良く嬉しくなってきた。
牛刺は、ヒレの部分で、サシが結構入っていたけれども、少しも油っぽくなくて、醤油のタレにつけて食べるのだが、さっぱりとして美味しかった。蕩ける様な…とまでは表現できないのが残念だ。
次に供されたのは「コンソメスープ」。綺麗な黄金色の澄んだスープだ。しっかりと牛肉の味が凝縮されている。この味をしっかりと味わって欲しいのか、具も実も何もなしだった。
隣の二席が埋まり、「タルタルステーキ」を供されているのを見て、ふたりともそれが食べたくなった。シェフに聞いてみると大丈夫との事で急遽メニューに加えてもらった。もちろん、多くなるので、一皿を二人でシェアさせてもらうことにした。大きめのさいの目切りにした肉に、エシャロットとパセリのみじん切りを加え、自家製マヨネーズ等で味付けし、トーストを添える。そのままで食べるより、トーストに乗せて食べると甘みが増して美味しい。これは、追加して良かったと思った。
「サラダ」は実にいろいろな食材が盛り込まれていた。変わったところで、百合根や蓮根などの根菜があった。意外にサラダにしても美味しいということを知ったのは収穫だ。
メインの「ヒレステーキ」は、お任せで、シェフが一番美味しいと思う焼き加減にしてもらった。何も味付けせず、塩、醤油、辛子等が添えられていて、お好きにお食べくださいとの事だった。私は醤油で食べるのが一番美味しいと思ったのだが、残念ながら、昔食べた、神戸の「あらがわ」のステーキの美味しさを超えるものではなかった。
私の口には、東京一と言われるステーキ屋のものも、「蕩けるような美味しさ」とは感じられず、また「かわむら」でも、そう感じる事はできなかったのは非常に残念だ。私の口には、今流行りの牛肉は、「蕩けるような美味しさ」とは感じられないのだろうか?グラム1万円はする牛肉を店で食べるよりも、柿安のグラム2,000〜3,000円の牛肉を家で焼く方が美味しく感じられる。不思議だ。私の味覚は流行遅れなのだろうか?まぁ、他人がどうのというのではなく、自分自身が美味しい!と感じられなければ、それまでの事だと思う。
ご飯は、ガーリックライスかカレーライスか白いご飯かの三択で、私はカレーにした。香の物は沢庵もべったら漬けも白菜も皆美味しかった。
デザートは、ヨーグルトシャーベット・バニラアイスクリーム・カスタードプリンの三種を盛り合わせにしてもらった。美味しかった。最後にコーヒーを頂いた。深焙りの豆を使用しているようで、結構苦かった。
もう、若くないせいもあるのだろうが、肉で構成されるディナーはきつくなってきているのもあると思った。
KEI
ホームページ「東京食道楽記(極上の味を求めて)」では、他にフレンチ・和食・中華・ステーキ・河豚・スッポンなどの名店も紹介しております。
男女二人が、それぞれの視点から、食べ歩きの原稿を書き上げております。興味のある方はご覧になってください。
http://www18.ocn.ne.jp/~gokujyou/
by gokujyounoazi
(2006/02/01 14:39)
ステーキ
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