エキサイトブログ|検索

松野勉・相澤久美/life+shelter associates
速さから癒しへ/F1 

ブリジストンが来期限りでF1から撤退[外部リンク]のニュースに続き、トヨタF1チーム[外部リンク]も今年限りでF1から撤退のニュース。昨年のホンダ、今年のBMWに続いて、ビッグメーカーの撤退が相次いでいます。

1988年から(気がつけば20年以上か!)、深夜のフジテレビでF1を見続けてきましたが、撤退もさもありなんと思う。
いつの頃からか、M.シューマッハが出てきた頃だと思うけれど、レース運びに隙がなくなって、人がF1という機械をねじ伏せるようにゴールまで持ち込む、といったドラマが見られなくなったように思う。特にここ2、3年は、タイヤ交換や給油のためのピットストップの間に順位が入れ替わったりして、画面上のオーバーテイクが極端に減ってきた印象があって、面白みがなくなっていた。
やたらと「日本人ドライバー」「日本のメーカー」を鼓舞するテレビの実況も飽き飽きな感じだった。別に「日の丸ニッポン!」が見たくて深夜まで起きているわけではない。スピンしてくるくる回ってもコースに復帰するナイジェル・マンセルのドライビングや、フロントウイングをなくしても次々と車を追い抜いていくアイルトン・セナの怒濤の走り。そういう、人間が奮闘している姿がF1の楽しみ・ドキドキ感だった。

昨年からの不況と環境へのシフトが撤退理由として挙げられているけれど、もっと深いところでは、「速さ」が、自動車にとって「質」につながらなくなったことが、相次ぐ撤退を後押ししているのではないかと思う。


一般公道では「速く」走ることが求められているわけではなく、むしろ、安全に流れに乗った運転が必要だし、高速道路でごくたまに140km/hオーバーでかっ飛ばしていく車を見かけても、むしろ「哀れだなー」とすら思う。「速さ」ではなく「スムーズさ」、「速さ」ではなく「疲れないこと」。こういうことを求めるようになったのは、僕が歳を取ったからだけではないと思うんだが。

ブリジストンが撤退する、と聞いて、タイヤのないF1を実験空洞で空気を流して競争させたら? なんて冗談めいたことも想像したけれど、昨今のF1だったら、よくできたシミュレーションマシンとCGがあれば十分な気がする。少なくとも見ている側からすれば。

いっそのこと、sonyあたりが、コミュニケーションする車をつくるのはどうなんだろう?ヘッドライトのパッシングや人を驚かすようなクラクションじゃなくて、ウインクしたり、マイクとスピーカーがついて話せたり。道路上で「ちょっとすみません、入れてくださーい」とか「どうぞー、こちらは止まってますからお先にどうぞ」といったコミュニケーションがとれることのほうが必要だと思うよ。究極の「速さ」なんて要らないから、これからの車に必要なのは「癒し」ですね。

建築も、量を作ることは済んだので、心地よさとか快適さといった「癒し」にシフトしていることは間違いない。

[ben]

by ben_matsuno
(2009/11/05 11:37)
考えたこと
コメント2
トラックバック0件

(*)前へ  次へ(#)

コメントする

リンクする
特集
バレンタイン特集
幸せなバレンタインを演出する、とっておきの情報をお届け♪

松野勉・相澤久美/life+shelter associates
ログイン
エキサイトブログトップ
エキサイトモバイル

ヘルプ

上へ

(C)Excite Japan