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日本がアブナイ!
WCの日本代表戦を終えて(1)  〜ヒデの涙・世界の舞台への意識と期待〜 

  今日24日から、ワールドカップは決勝トーナメントが始まる。サッカーファンに
とっては、ある意味で、ここからがワールドカップ本番であるのだが・・・。
 私も決勝Tを楽しみにしているものの、正直なところ、今はまだ心身の疲労&脱力感
が大きく、決勝Tにはいる前に1週間ぐらいお休みを設けて欲しい気分になっている。
 私の心は中田英のように、ピッチに寝転がってしばらく起き上がれない状態にあるの
だ。<彼の心身の疲労と脱力感、空虚感は私の何万倍にもなるだろうが。>

 とはいえ、いつまでもウジウジしていられないので、この思いを吹っ切るためにも、
何回か(不定期に)思いっ切り日本代表のことを書きたいと思う。

 
 ブラジル戦終了後に、中田英がピッチに横たわって動かずに涙していた姿には、感じ
るものが多かった。<彼が手に負傷していたことは、その時、初めて気付いた。>
 川淵氏によれば、彼は建物内に引き上げたあとも、廊下でうずくまって泣いていたの
だという。どの関係者も、中田英が人前で泣くのを見るのは初めてだと言っていた。

<つづきは ↓More をクリック>

 宮本が彼を起こしに行った時、中田英は「動けないので、先に行ってくれ」と言った
のだという。たぶんクロアチア戦の時も試合終了後に座り込んだように見えたのだが、
彼はこの試合で、自分なりに動けるだけ動いて、声を出せるだけ出して、疲れ切って
しまったところがあったのではないかと思う。
 しかし、それだけではなく、自分が世界を目指し始めて十数年、いつか世界と対等に
と、長い間、自分なりに小さな努力を積み重ねて来た結果を目の当たりにして、精も槐
も尽き果ててしまったところがあったのかも知れないとも思った。

 彼に関しては、好き嫌いや色々な評価があるとは思うが、私は客観的に見ても、彼は
今回の代表メンバーの中で、最も早くから世界を意識して、世界と対等にプレーしたい
という意欲をもって、長い間、努力を重ねて来た選手だと思う。また、彼はおそらく、
全体的に見て、世界のサッカー関係者から最も評価をされている選手であり、また、
もしかしたら世界中で一番名前が知られている日本人かも知れないとも思う。

 そして、私が中田英にこだわってしまう最大の理由は「もしかしたら将来、日本は
ワールドカップに出場したり、上位まで行ったりできるようになるのかも知れない」と
思わせてくれたのが、10代〜20代前半の彼だったからである。<正確には、中田
英&彼を中心とした世代の選手たちだったと言えるかも知れないが。>
 つまり、今回の日本代表に対する私の期待は、ある意味では、中田英の成長と共に
膨らんで行き、そして共に思いを遂げられず、シャボン玉のようにはじけてしまった
ところがあるのではないかとも思うのだ。


 率直な話、私は今回の日本代表が余裕で一次リーグを勝ち抜くような力があるとは
思っていなかった。組み合わせも決して楽ではなかったように思う。
 ブラジルは別格だし、クロアチアも強い。ただ、オーストラリアには勝てるかも知れ
ないと。そして、クロアチア戦も引き分けなら持ち込めるかも知れない。あとは他国の
試合の勝敗次第で、またはすごくうまく行ってクロアチアに勝ったりでもすれば、決勝T
に進めるかも・・・ぐらいの期待だったのである。
 
 ただ、これは以前も書いたことだが、結果にこだわるという意味では、果たして日本
代表が他国開催のワールドカップ(以下、WC)で、オーストラリアにきっちり勝つこと
ができるのかどうか、というところに大きな関心を持っていた。
 また、ひとりのスポーツファンとしては、結果は思わしくなくとも、チームor個人
がいいプレーを見せてくれたり、何か心に伝わって来るものがあったり、今後に大きな
期待を抱かせてくれるものが与えてくれたりすれば、それなりに満足感や充実感を得ら
れることが少なくない。
 しかし、正直なところ、今回のWCでの日本代表の試合からは、ごくわずかな個々の
プレーを除いては、何のときめきも楽しみもなかったし、心にも何も伝わって来なかっ
たし、今後への期待よりも不安の方が大きくなり、妙な空虚感だけが残ってしまった
のであった。

 たぶん、その一つの要因としては、私が今の日本代表の選手たちに対して<10年
以上の期間をかけて>、自分の中で、あまりにも期待を膨らませ過ぎてしまっていた
ということがあったかも知れない。
 でも、おそらくずっと日本のサッカーを見て来た人の中には、私と同じような考えを
持っていた人も少なくないのではないかと思う。
 というのも、今回は日本代表にとって3回めのWC出場であったことに加え、中田英を
はじめとして今の日本代表の選手たちの多くは、10代〜20代前半の頃から様々な国際
大会の舞台を踏んでおり<何人かは海外のチームでプレーしたこともあり>、スタッフも
選手たちも、それらの経験を活かすことができると思われていたからである。


 私は、決してサッカーフリークだというわけではない。ただ、小さい頃から折にふれて
サッカーの試合を観る機会があり<海外のチームの試合も含む>、そして、ともかく
「ワールドカップはスゴイものなのだ」という観念を植え付けられてしまっていたところ
があった。<国や人によっては、WCは絶対的な存在なのである。しかも、WCに一回も
出たことのない国は、サッカー界では存在さえ認められないところがある。>
 それゆえ「日本がWCに1回も出たことがない」とわかった時には、子供心に小さな
ショックを受けたのを覚えている。そして、それ以来、まずは日本がWCに出場できる
ようにとずっと願い続けていたのである。

【何故、ワールドカップがスゴイと言われるのか・・・世界で最も普及しているスポーツ
はサッカーであり、その競技人口は2億5千人、指導者などのサッカーに関わる人たちを
入れれば10億人いると言われている。<ちなみに、野球は1500万人> 
 ワールドカップを主催するFIFA(国際サッカー連盟)の加盟国は204ヶ国で、
国連より多く、今度のドイツ大会でも198ヶ国の代表が各地区の予選に参加し、2年
近くかけて各地で試合を行なって、31ヶ国が出場権を手に入れている。<+開催国ドイ
ツで32ヶ国の出場> オリンピックをはじめ、他の国際大会でも一つの競技で予選に
100ヶ国以上集まる例はほとんどない。 
 また視聴者数で言えば、オリンピックは世界でのべ40億人が見ていると言われるが、
WCはのべ400億人が見ると言われている。

<今回の日本代表に関して、WBCとWCを比べるような意見が見られるが(一般市民
が言うならまだしも、メディアの中にそういう記述や発言をするところがあるのはアン
ビリーバボーである)、私は野球も好きでWBCも楽しんだし、日本代表の優勝も評価
するが<コチラなど>、WBCとWCを同列に見たり、またイチローと中田英を比較
しようしたりするのは、視点がズレているように思う。この件については、また次の
機会に書いてみたい。>】


 さて、あまり古い話をすると年齢がバレそうなのでやめておくが(笑)、なかなか
アジア予選<特に韓国>の壁を敗れない時代が続き、あの93年のドーハの悲劇があり
ようやく97年のフランス大会予選で、途中で監督交代劇があるなどアップアップの
状態ながらもWC出場権を得た時には、まさにジョホーバルの「歓喜」であった。

 98年のフランス大会は、個人的に好きだった三浦和と北澤がメンバー落ちしたのは
残念だったのだが。日本代表はちょうど新旧交代をし始めた時期で、20代前半の中田
英と川口はレギュラーになっていたほか、今回のメンバーでは、小野、楢崎も代表メン
バーとして選ばれていた。
 日本は3戦全敗だったが、私はそれを当然の結果と受け止めていた。この頃は、とも
かくアジア予選を勝ち抜いて、WCに出場することが最大の目標だったからである。
WCの場でどのようなプレーをするか、それを意識して日頃から準備している選手など
ほとんどいなかった。

 そして02年の日韓大会では、日本は開催国として予選を免除されて大会に出場し、
一次リーグでは2勝1分けで決勝トーナメントに進んだ。(初戦でトルコに敗退。)
しかし、やはり予選を突破してこそのWC出場である。また、一次リーグの組み合わせ
も楽であったし、大会期間中の生活や試合でも地の利があったことは否めない。
 もちろん、それでも試合に勝ったり、決勝Tに進んだことは評価できることであった
が、もし私が他国の人間であったら「いくらホームの大会で勝っても、やはりアウェイ
の大会でも勝てなければ、本当に決勝Tに進めるだけの実力があるとは思えないよね」
と考えたのではないかと思う。
<実際、出場した選手の中には、ずっと日本でやっていて、ワールドカップに出たと
いう実感がわかなかった、という者もいた。>

 それもあって、私は他国で開催されるWCで勝ってこそ、本当の意味でWC初勝利を
あげたことになるのであり、そういう大会で決勝Tに進んでこそ、日本は世界のサッカ
ー界でそれなりの力があると認められるのではないか、と思ったのだ。
 また、おそらくは若い時から多くの国際大会を経験して来た選手たちは、そのことを十分に
認識して、それなりの姿勢を示してくれるのではと期待していた。

      <つづく>                         THANKS

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by mew-run7
(2006/06/25 3:42)
スポーツ・競馬
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