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Googleストリートビューは問題だなぁ
「ストリートビューというサービス開始の日ー爆発的に増殖する深刻な問題を見つめて」(20) 

「ストリートビューというサービス開始の日ー爆発的に増殖する深刻な問題を見つめて」(20):北口学


 不思議な「訂正とお詫び」が10月3日 16:30更新で追記されていました。「Googleストリートビューの画像を削除してもらうには?」と題された「ITmedia Biz.ID business Identity」というネット上のニュースサイトです。
このサイトが9月29日に報じたグーグルの辻野晃一郎製品企画本部長の発言「インターネットが利用できず、問題となる部分も自分では確認できていないが、自分にとって不都合のある画像が掲載されていることを知人などに聞いた」というような場合は、消費者センターや地域の行政窓口に連絡して、削除手順を確認した後に、グーグルに連絡を取るという方法もある。」という発言の報道がネットで話題となり、関係する全国の地方自治体職員たちをも驚かせたといいます。
 29日の上記の報道を確認した高木氏は詳細なレポートをブログにて公開されています。
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/
 複数の自治体がグーグルに問い合わせを行なったと思われ、グーグル社はいくつかの不可思議なコメントを自治体に伝えているようです。また、ITmedia Newsは高木氏のブログに報告されている企画本部長の発言の部分などを改編削除しているようで下記の文章を追記もしています。

「10月3日 16:30更新 記事初出時、「消費者センターや地域の行政窓口に連絡し、代理で画像を確認してもらった上で、グーグルに連絡を取ってほしいとしている」と表記していましたが、その後の追加取材で、グーグルではそのような案内をしていないことを確認いたしましたので、訂正してお詫び申し上げます。」

 高木氏がグーグル社に電話をされ確認し問題性を追求されていた部分は「グーグル株式会社の辻野晃一郎製品企画本部長が本当にそのような発言をしたのか?」という部分であり、彼が29日までに取材した段階ではグーグル社の対応は彼のブログ報告通り、それを認めるものであったようです。それが、「グーグルではそのような案内をしていない」との追記だけで当初のITmediaの報道は改編されているようです。わたしは現在のグーグル社が市民に対して案内をしているかどうかが気になるのではなく、辻野本部長が米国からの法務担当者来日会見の場でITmedia報道記事の発言がなされたのかどうかです。
 常識的に考えてITmedia Biz.IDの記者が空想とねつ造で本部長発言を作成、報道したとは考えにくいですね。報道に接した高木氏はブログで鋭い指摘。グーグル社は「本部長発言、これは困った」とITmedia当該記事の改編と「不可思議な訂正とお詫び」掲載に9月29日から10月3日の時間を費やしたというわけだろうと推察します。で、論点をずらしてるじゃねーか!というのが私の感想・・・。困った部分は削除してしまおう、発言のあるなしではなく、案内を流しているかどうかにすりかえる・・・。
 一方、記事発表から削除・訂正までの4日間ほどでなにが進行していたのだろうか?。グーグル社は発言の意味、重大性を東京都消費者センターや自治体からの問い合わせで初めて気づいた?(苦笑)。
 高木さんの29日付けブログで指摘の辻野晃一郎製品企画本部長発言に疑問を持ち、30日に自治体に問い合わせをしました。自治体はグーグル社へ電話問い合わせをしてくれたようです。多くのグーグル社のサービスに疑問や不満を持っている人々が同様の行動を日本各地でここ数日行なっているのではないかと私は思っています。グーグル社は自治体からの記事と本部長発言への問い合わせが来た結果「不思議なお詫びと訂正」という対応を数日かかって(笑)行なったようですね。
 この数日グーグル社へ問い合わせてきた自治体へのグーグル社の対応は
「あのITmedia記事は誤報で困っている。高木さんのブログに登場する受け答えしている女性は単なるオペレーター。私は自治体問い合わせ担当。当社もあの誤報に困っている。自治体からの問い合わせはそちらさまだけ。問い合わせて頂いている自治体のご質問の99%はサービスが合法かどうかだけで、合法と答えるとはいそうですかでおしまいですよ。カナダでのサービス開始遅れは国土が広いから。そちらさまのような記事発言に関する問い合わせは他にないですから。合法で誤報ですから、そちらの議員さんにもよくご説明ください。」(なんだか矛盾した言葉もありますね)
 との対応らしい。市役所の担当職員は非常に不愉快な思いを感じただろうと想像してしまいます。グーグル社のご担当、高木さんのブログや私のこのネット上の連載を熟読しているご様子(苦笑)。カナダのケースはこの連載(17)で批判してあります。相手がネットに詳しくないと思ったら多弁になるようですねぇ。グーグル米国サービス開始直後からずっと見つめていると反論できる明白なウソなんですがねぇ・・・・。で、すごい発言も自治体からの問い合わせで口にしてるらしいのであります。
「削除依頼が多すぎて、これ以上殺到した場合、当方も対応しきれない状態が生まれ、1,2週間お待ちいただくことも想定できます。」とぺらぺら・・・自治体職員のほうが{え?!}と絶句する言葉もあったそうで・・・。
 「合法」と繰り返しアナウンスされているグーグル社の主張はどうなのだろうかという疑問が私には払拭できないでいます。下記の「Googleストリートビューはどのようにしてプライバシーを侵害するか(1)〜(3)──プライバシーの意味,プライバシー侵害の類型
Googleストリートビュー(以下,「GSV」とする。)が,どのようなプライバシーの利益を,どのようにして侵害し,それがどのような法的責任を招来するのか,について検討」HPが気になっています。
(1)http://kiyosakari.blog105.fc2.com/blog-entry-92.html
(2)http://kiyosakari.blog105.fc2.com/blog-entry-93.html
(3)http://kiyosakari.blog105.fc2.com/blog-entry-94.html
 10月3日発売の週刊「金曜日」に2ページで優れたレポートが掲載されています。
 「住民の不安・怒りにどうこたえる?Google ストリートビュー」(瀬下美和さん)
 この記事に見られるように警察官にまで「合法」という認識は広がっているし(これは市民の苦情の多さを物語っています)、国は合法と判断している様子、法務省や人権擁護局にも地方自治体からの問い合わせが上がりなんらかの回答がなされているでしょうが、その点に関して次回の原稿で私見を述べてゆきたいと思います。
 その内容はジャーナリストネットで川瀬俊治さんが書かれた「グーグルのストリートビュ問題を考える一視点」にも深く関連する内容となります。
http://jnetmore.blog50.fc2.com/blog-entry-155.html
 現在発売中の週刊「金曜日」ストリートビュー問題の記事を締めくくる日弁連情報問題対策委員会副委員長の武藤糾明弁護士の言葉
「ストリートビューの試みは、日本におけるプライバシー権保護がどの程度のものかを問う挑戦状ともいえます。今後、これに対する批判や異論がどのくらい的確になされるのか否か。これが日本の行方を占うことになるのでしょう」
 本当に大事な問題だと改めて思います。

 今回の辻野晃一郎製品企画本部長発言報道の顛末は多くの自治体職員に「グーグルストリートビューって問題あり?」と思わせ関心・知名度を上げたグーグル社にとってはやぶ蛇、早急な対応に迫られた出来事だったのでしょう。自治体職員に尻を拭かせて当然とも受け取ることのできる発言内容は自治体職員には「え?」と不快感を持たせるのに効果的?だったのかもしれません。
 自治体からの問い合わせに「誤報です。誤報。当社も困っているのです、あの報道に。」と電話問い合わせに対してGoogle社に言われているITmedia記者もかわいそうにと思います。そして、削除されようが、訂正とお詫びを掲載しようが、記者が問題視したインターネットに接続できない多くの人々が削除依頼も画像確認も出来ない問題はまったくふりだしに戻る、なんら対応も回答も対策もなされていない事実だけが厳然と残されています。大問題です。
 自治体の職員の人々や議員さんたちにグーグル社がいくら「合法」と繰り返そうが、市民の声、市民のプライバシーや利益、市民の人権擁護、リスク回避、市民のために情熱を持って働く人々であるわけです。「合法ですから」と言われ「はい、そうですか」では済ませないと私は思っています。幸いなことに多くの自治体職員の方々がこの連載を読んで下さっていることもありがたいことです。

 私のこの連載をまとめたブログページを作っていただきました。よろしければどうぞ
   http://nostreet.exblog.jp/

★    ★    ★
「ストリートビュー問題大阪シンポジウム」
 ープライバシー・人権・ネット時代
      Googleストリートビューが問い掛けるものー
10月27日(月曜日) 大阪綜合生涯学習センター(大阪・梅田)にて
夜 6時〜9時 第一研修室にて
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5・6階
資料代 800円 高齢者、障がい者、高校生以下無料
■ プログラム (予定)■
 北口学 画像を見て頂きながら解説
 中村信彦茨木市議からの報告
  会場からの提起
  ディスカッション(30分程度)
 司会 川瀬俊治さん

パネリスト紹介
・北口学
 「人権ジャーナリストの会」事務局長
・中村信彦
 茨木市議会議員 民主みらい
・川瀬俊治
 インターネット新聞「ジャーナリスト・ネット」代表
    (ほか調整中)


   ※   ※   ※

●ストリートビュー問題 資料など
自治体可決意見書一覧(1)
http://nostreet.exblog.jp/10335072/
すぐ読んでみる

自治体可決意見書一覧(2)
http://nostreet.exblog.jp/10335103/
すぐ読んでみる

自治体可決意見書一覧(3)
http://nostreet.exblog.jp/10398189/
すぐ読んでみる

40回目までの過去の連載内容の一覧
http://nostreet.exblog.jp/10564889/
すぐ読んでみる

   ※   ※   ※

 この連載は「ジャーナリスト・ネット」にて連載中
 http://www.journalist-net.com/
 ぜひ上記「Jounalist-Net」もご訪問下さいませ♪
ちょっと訪問してみる[外部リンク]>




by hrosaka056
(2008/10/04 17:17)
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