【徒然なるままに・・・】

『スター・トレック』(2009)

カークやスポック、マッコィらオリジナル・クルーたちの若き日を描いた劇場版11作目。
<007>では『カジノ・ロワイヤル』で過去作の柵をバッサリと絶ち、新たに「エピソード1」を作ることでシリーズを復活・再生させたが、今度は<スター・トレック>でもそれと同じことをやろうというワケ。
まかり間違えば、これまでのシリーズのファンを失うことにもなりかねない危険な賭けなのだけれども、とりあえずは成功。長く続くシリーズを活性化させるためには有効的な手段だということが、今回もまた証明された。
エリック・バナやベン・クロス、ブルース・グリーンウッド、ウィノナ・ライダーらが敵役や脇役に回り、メインキャストが若手ばかりというのはシリーズ化を睨んでのことだろうけれども、個人的には新キャストの誰一人、オリジナルクルーに見えなかった。その中にあって、オリジナル・キャストのレナード・ニモイが未来世界でのスポックを演じ、画面を引き締めてくれているのが嬉しい。
一方、そのことで過去作に捉われることなく純粋に新しいSF冒険物として楽しめたし、これまで<スター・トレック>なんか観たことないという人でもOK。2時間強はちと長すぎなので、もうちょい刈り込んでくれても良かったなぁとは思うけど。

その反面、熱心な旧作ファンにとっては設定やデザインが違ったり、後に展開される(過去作で描かれた)ストーリーとの矛盾点などが気になるんじゃないかと思われたのだが、比較的好意的に受け止められてる由。もしかすると中途半端に知識がある人が一番楽しめないのかも知れない。
もっとも今回のエピソードもタイムトラベル絡みなので、それによって生じたパラレルワールドの一つだと考えれば、それほど目くじら立てるほどのものではないと思うのだが(というのが、既にシリーズ門外漢の考え方かも知れないが)。
ともあれ、新たなエンタープライズの出航に乾杯!
ラストシーンでめでたくカークの指揮の下、エンタープライズは冒険行に旅立って行くが、その姿に「宇宙、それは最後のフロンティア」とナレーションが被り、アレクサンダー・クーリッジが手掛けたオリジナルTVシリーズのテーマ曲が流れるエンドクレジットは感動モノ。
そういえば『007/カジノ・ロワイヤル』でも、ラストで名実共に007となったジェームズ・ボンドの姿に被さるように<ジェームズ・ボンドのテーマ>が流れ、それがエンドクレジットになるのだったっけ。
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