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■dialogue 高橋美穂子さん 第4回 

高橋美穂子さん 第4回

m:体が変化することって必ずしも気持ちいいことだけではなくて、葛藤も生まれるんです。だって今までそれで生きてきてるから、今までの状態を手放すのってけっこうめんどくさい。変化に対して抵抗する人もいる。それもその人が選ぶことなので、「ここでストップします」とクライアントが決めればそれで終わります。方向付けや知識をお伝えすることはできるけれど、決めるのはクライアント自身なんです。

n:相手をコントロールしない、依存させない、客観性を保つ。これって健康三原則じゃないですか。

m:そう。ほんとにそう思います。いいですね、健康三原則。
人って、どんな人にも、生きているだけで必ずその人の中に健やかさはあると思います。わたしはそこを信じてるんです。その人の中の好いところをより広げていきたい。「わたしってだめかも」と思っているその人も、生きているというだけで体の中ではいろいろなことが起こっているんです。起き上がれるということひとつとってもすごいことなんです。それは父が教えてくれたことでした。

n:お父様が生きていく中で体で表現してくださっていたんですね。

m:どんな人の中にも、体の中には健やかな部分があるんだよっていうことを伝えていきたいです。

n:OL時代の体の不調は、結局なんだったと思いますか。

m:完全に、やりたいことをやっていなかったからだと思います。
あの頃の自分の体を思うと、胸を固めていたから呼吸が浅くて常に息苦しかった。自信のない自分を身を固めて守っていたんですね。自分で自分をがんじがらめにしていた。

あ、自由で良いんだ、と思ってから楽になってきました。ほんとに、自分で自分を固めてました。癖だったんでしょうね。楽になるまで気づきませんでした。そうすることが必要な時期だったんです。鎧が必要な。今、たまたまそうじゃないところにいるというだけで。別に、命の危険があったわけでもなく。

n:そうなんですよね。病気じゃなくて、体からのサインだから、無視し続けない限り命まで取られることはないんですよね。気づけばそれで終わり。

m:そう。気づけばなんてことなく終わるんです。

n:わたしは子どもの頃、ものすごく体が弱くて、学校にもあまり行けなかったんですけど、10歳くらいで丈夫になって、中学、高校は運動部に入って、元気でした。二十代の前半、部活をやめて運動をしなくなったらまた体調が悪くなって、その頃は常に大きなポーチを持ち歩いていて、薬がたくさん入ってたんですよ。

m:へー、そうだったんですか。

n:頭痛薬、胃薬、鼻炎薬、ぜんそくの薬。たくさん持ってました。二十代の半ばに子どもがほしくなって、薬をぜんぶやめたんです。周りの親しい友達からも「どうせ飲んだって効いてないんだからやめたら良いじゃん」って言われて。妊娠、授乳期間、また薬を飲まない時期ができて、そして今に至ってます。

m:体が弱かった小さな頃のなあやさん、丈夫になったなあやさん、お薬をたくさん持ち歩いていたなあやさん、出産したなあやさん、ぜんぶのなあやさんがいたから今のなあやさんがいるんですよね。ぜんぶのなあやさんがいたからこそ、今の自分の体を感じることのできるなあやさんがいるんです。

n:その部分を否定したくはないですよね。

m:体って、その人の歴史があるから。

n:なかったことにはできないですよね。



高橋美穂子さんとのお話はこれで終わりです。
読んでくださってありがとうございました。


by optimista-diary
(2009/07/10 6:43)
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