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大栗博司のブログ
エーレンフェストの壁 

昨日はベルリンから飛行機でアムステルダムまで飛んで、電車に乗り換えてライデン大学に行ってきました。オランダ国内は都市の間の距離が短く、鉄道が充実しているので移動がとても便利です。

ライデン大学はオランダ最古の大学で、ホイヘンスが学位を取ったのもこの大学です。物理学では、オネス、ローレンツ、ゼーマンがノーベル賞を受賞しています。また、天文学では銀河系の構造を解明したオールトがいました。日本人の間では、シーボルトに因んだ附属植物園があることでも知られていると思います。私も、15年前に訪れたときに植物園に行ったことがあります。

今回はエーレンフェスト・コロキウムで話をするために来ました。1912年にポール・エーレンフェストがはじめたコロキウムは、午後7時半に始まるので、その前に夕方の物理学教室の教官や大学院生との夕食会があります。食事はインドネシア料理のビュッフェでした。英国の家庭の夕食でインドのチャツネがよく出てくるのと同じ様に、オランダ人には旧植民地のインドネシア料理がなじみの深いもののようです。そういえば、アムステルダムのユトレヒト通りにはおいしいインドネシア料理店があって、かれこれ6回ほどそこで食事をしています。

食事やその後のお茶の時間の後に講演があるので、打ち解けた雰囲気の楽しいコロキウムでした。

そして講演の後にはエーレンフェストの壁に署名をする儀式があります。左上の写真は壁の初期の部分で、上からボルン、アインシュタイン、ボーア、ディラック、ジョルダン、ラングミュアの署名が残されています。物理教室が歴史的な建物から現在の場所に移動したときに、署名が書かれた壁も切り取られて一緒に運ばれました。現在は大講義室の外のサロンの中心に、ガラス扉に保護されて展示されています。コロキウムの後で署名式をするときにだけガラス扉が開けられるようになっています。私は、漢字で縦書きの署名をしました。

今日は、アムステルダムに寄ってから、ベルリンに帰ってきました。



by planckscale
(2009/06/12 4:09)
未分類
タグ=科学史,ライデン,講演
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