Viento desde Borinquen

マルビン・サンティアゴのDVD
マルビン・サンティアゴのDVD
"El Sonero del Pueblo : Vida y Obra"
昨年出たこのDVD、日本で買い逃したのだけどサンファンのCD屋で無事捕獲。
マルビン・サンティアゴは、おととし亡くなってしまった島の庶民を代表するソネーロ。写真見ると
「なんや?このおっさん」と思うかもしれないが、この人無しにはプエルトリコのサルサは語れない。
プエルトリコには
イスマエル・リベラから
マーク・アンソニーに至るまで素晴らしいサルサの歌い手が連なるけど、このマルビンは島の骨太でハードでリラックスした部分、ストリートの匂いプンプンな世界を聞かせてくれる。
前に、
レゲトンのブログに書いたけど[外部リンク]、ダディー・ヤンキーがライブでマルビンの香りを振り撒いてるのは、ストリートのバード・エッジな匂いに対する共感、羨望、レスペクトであることは間違いない。
コンサートのリハに呼んで貰って話したことがある。「ただのおっさん」だった。でも、ソネオ(モントゥーノをバックにアドリブ歌詞を紡ぎ出す)を始めるとすごい。
リハだから、長々やるわけじゃない。でも、一緒にリハに参加してるアンディ・モンタニェス、ルイジ・テキシドール、パキート・グスマンとかがじっと見つめる視線がマジ。
ラロ・ロドリゲスなんか、ちょっと、うっとり見たいな視線。表面的にはタイプ違うかもしれないが、やっぱり底に有るものはたくさん同じモノがある二人だ。
マルビンの経歴は、昔ラティーナ誌に書いたものがあるので見てみて下さい。これを書いたとき、ほんと寂しかったのを思い出す。
→Page 1[外部リンク]
→Page 2[外部リンク]
◆◆◆

で、この2枚組みのDVD、NTSC オール・リージョンだから日本でも問題なく見られます。
1枚目がバイオグラフィー。合間合間にミュージシャンなどが「マルビンの思い出」を語るコマやマルビン自身のインタビューが入ります。
これが、なかなか面白い。
トミー・オリベンシアのところに一瞬在席して録音したときの話とか、
ボビー・バレンティンとの時の話とか。但し全面スペイン語なので、プエルトリコ・サルサのディープなファンでないと楽しむには重たいですが。

インタビューは
ビリ・バン(マルビンの末の弟でプレーナのミュージシャン。似てる!)から始まり、
サミー・アヤラ翁、
ウイリー・ロサリオ大先生、
ロベルト・アングレロ、
トミー・オリベンシア、
ボビー・バレンティン、ルイシート・カリオン、ダルベル・ガルシア、サミー・マレーロ、ビエラの親父、バレンティン・バルデスなど。
ロベルト・アングレロの姿は嬉しい。ただの親父だけど。プエルトリコ・サルサのコロの達人
ダルベル・ガルシアが語る、というのもめったに無い映像です。
トミー・オリベンシアは老眼鏡の凸レンズのせいで目が大きくみえる。みんなマルビンが好きだったんだよね。
DVD二枚目はベネズエラでのTV番組用のステージ。81年という油の乗った舞台。
"Nostalgia"から始まり、
"Embajador"や
"Fuego a la Jicotea"まで歌いまくる。
ホセ・ガスメイのベースがブンブンうなり、
チェイート・キニョーネスとダルベル・ガルシアのコロが島ならではの緊張感と開放感を同時に醸し出す。

出だしはそれ程でもないのに、だんだんあったまってくると凄みが出てくるステージ。娯楽音楽番組でスタジオも明るく、観客はローティーンで会場もリラックスなのに、やってる方のテンションがハイなのがすごい。

そして最後の2曲はプエルトリコでのTV番組。"El Pasajero"と"El Hombre Increible"。
スピード感のたっぷりの映像と、詳細なバイオ、島のみんなの証言がとても嬉しいDVDです。ラボー、フランキーとの写真もあったりして。
これが現地じゃ$15.00だもんなあ。やっぱり一家に1セットって事でしょうか。
by mofongo
(2006/03/11 16:05)
Musica/SALSA
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