Viento desde Borinquen

南アフリカ '08.11 (2)
さて、宿に入って早速旧知の友人と夕飯。南アフリカ飯を食わせてもらう。

定番の
南ア風オックス・テール・シチュー。地元のワインもうまい。ぐびぐび。
店はけっして高級という訳じゃないけど、サービスも良く快適。客の9割は白人。ウエイターは皆黒人で、ワイン選びからなにから見事な応対。
治安の良いオフィス街のレストラン。正直、自分には落ち着かないのだけど、これも南アフリカの現実。
もちろんアパルトヘイトが終わって、20年ほど。政府も黒人中心で運営されているし、経済も伸びてきた。
でも白人が自分たちの為だけに作ってきた社会と黒人が置かれていた社会はそう簡単に一つになるわけも無い。
お客の会社の管理職はどこもあいかわらず白人系勢ぞろいだし、ひまつぶしに行ったモーターショーでは白人の客が大多数。
白人、といっても一筋縄じゃない。最初に植民して来たオランダ系アフリカーンス(アフリカーナー)は後から南アフリカを領土としたイギリズ人とは言葉も違う。
そのさじ加減は旅行者にとても分かるような単純なものじゃないが、TVからだけでも察せられるシニカルでユーモアあるものもある。
南アのTV、SABCの
こんな広告[外部リンク]も面白い。

[外部リンク]
フォードの
こんな広告[外部リンク]も。

[外部リンク]
治安[外部リンク]もまだまだ安心できるレベルじゃない。

[外部リンク]
南アの白人にだって
貧乏な人[外部リンク]はいる(アフリカーンスのお話。15分の長めの映像)

[外部リンク]
差別や治安の話はお金の話の面がある。お金はたくさんあるとこから無いところにそう簡単に流れない。世界のいずこも同じ。
日本では相対的に見えにくい分、自分の頭がよくボケでいることに、海外に行くと何時も気づかされる。日本にも我々の問題が山積みだけど。
仕事で回る場所はまだまだ白人の匂いが強かった。そして親爺たちはカルビン派プロテスタントのようにクールなのだ。
いつものラテン親爺みたいな親爺たちに会いたいのう。
◆◆◆
なじみなったドライバーのジョージにそんな事を話してみる。
モ「・・・て感じでさ、落ち着かないのよ」
ジ「じゃあ、モフォ、日曜日俺んちの方で飲まない?ソウェトなんだけど」
ジョージは黒人。アパルトヘイトの真ん中を生きてきた。ソウェト(Soweto)に住んでいる。
ソゥエトはアパルトヘイト時代に黒人を強制移住させた地域。South West Townshipの略で東京23区くらいある。
当時黒人が押し込められていた最大のスラム、とまとめてもよいかも。
アパルトヘイト反対のきっかけとなった「ソウェト暴動」(1976)の地でもある。

[外部リンク]
今だって白人がわざわざ住むような場所じゃない。治安は一般に良いとは言えないけどとにかく庶民の町なのだ。
上の南アのTVの画像で主人公が住んでいるのはソウェト。
ヨハネスブルグから小一時間。街が見えてきた。

ジョージがネルソン・マンデラの家や、ヘクター・ピーターソン記念公園(ソウェト蜂起で亡くなった少年の記念碑がある)など有名なところを案内して色々教え
てくれる。
前に読んだ何冊かのアパルトヘイトの本のいろんな場面が浮かぶ。
ジョージの仲間の親爺達があつまってる飲み屋に行く。

地元では「シビーン」(Shebeen)と呼ばれるバー。
家の裏庭みたいな飲み屋だかなんだかわからないところ。
ジョージの親戚のビッグ・ママが店をやってる。鉄格子の中からにっこり笑ってビールを渡してくる。
たむろってた親爺たちは、突然乱入した変な東洋人をただただ歓待してくれる。
一挙に頭の中にアドレナリンが充満する。これだよ、きっと求めてたのは。
親爺たちは地元のソト語で話している。ラテン親爺たちのように「ぎゃははは」ってことは無いけど、静かに日曜の午後の時間を楽しんでる。
遠くからズール・コーラスのような音が聞こえてくる。足でリズムをとってると、踊れと言われた。
あら、いよいよ始まった。
(続く)
by mofongo
(2008/11/09 17:02)
Viaje/漫遊記
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