Viento desde Borinquen

2008 Banco Popular de PR クリスマス企画盤
今年のバンコ・ポプラール企画盤
BBSの方でアルフレドさんが情報をアップして下さいましたが、今年はなんど年末恒例バンコ・ポプラール盤初のドラマ仕立て。
と言っても「愛憎のテレノベラ」ではなく、音楽が軸になった1時間のドラマ。タイトルは「ECO」。

主人公は9歳の少年アンドレス。演奏会に出るため家族で車で出発したけど、渋滞に巻き込まれてしまう。時間が迫る彼はあせって車の中で練習を始めようとするがうまくいかない。いらいらしたアンドレス君はティプレを床に投げ出してしまう。すると時間は止まり、彼は不思議の国へ!
プエルトリコの自然と、ティプレやクアトロといった楽器に代表されるヒバロの音楽を通じて、命の価値を教えてくれるようなお話。
音楽の方はアギナルド(プエルトリコのクリスマス・ソング)を始めとしてヒバロの音が満載。

アイボニート、オロコビス、モロビス、ラレス、バランキータス、ナランヒートス、シドラ、カジェイ、ウトゥアドなどなど山間の町にはヒバロの音楽がしっかり受け継がれ、"Colon"、"Zayas"、"De Jesus"、”Sanabria"、"Suarez"、"Sanchez"なんて名字のファミリーは楽器や歌(トローバ)の名手をたくさん産んでいます。
(右:ラレスのヒバロ歌い Odilio Gonzalezの"El Jibarito de Lares Vol. 2" (Ansonia ALP-1321)
この作品のサウンドトラックにもこんな苗字が一杯。
その中で2人だけ紹介しましょう。

まず
ビクトリア・サナブリア(Victoria Sanabria)姐さん。サナブリア家の紅一点ですね。男性がほとんどのヒバロの歌い手(トロバドール)の中で男性に引けを取らない名手。
(左:Victoria Sanabria "Vamos de Parranda" (Echa Compay 2007)
→YouTubeでビクトリア・サナブリアを見る[外部リンク]

もう一人は"Aguinaldo de pastorcillos"を歌う
クリスティアン・フォンテイン(:Cristian Fontaine)君。14才、これまたヒバロ地帯のJayuyaに住む生粋のヒバロ。
去年CDデビューも果たしました。こんなかわいい顔して、CDではセイス・チョレアオやセイス・チャカレラ、アギナルドとしっかり歌いきっています。
(右:Cristian Fontaine "Si fue quien me dio la Vida" (CF 2007)
→YouTubeでクリスティアン・フォンテインを見る[外部リンク]
◆◆◆
こういう子供時代から即興の歌(デシマ)を歌うことやってるから、
サルサのソネオやレゲトンのインプロが出来るんだろうね。
エクトル・ラボーもヒバロ地帯を背後に控えたポンセの生まれ。彼の親父はヒバロ地帯出身でラボーもそんな音の中で育ち歌っている。
(左:Willie Colon with Hector Lavoe "Asalto Naviden~o Vol. 2" (Fania))
→YouTubeでエクトル・ラボー"Canto a Borinquen"を見る[外部リンク]
この感覚があることがサルサがそれまでのニューヨーク・ラテンと、そしてもちろんキューバ音楽と大きく違う点の一つなのだ。
by mofongo
(2008/12/06 21:43)
Musica
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