ウエストコースト日日抄

「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」
あと1週間たらずで、UEFAチャンピオンズリーグの「セルティック」VS「ミラン」戦。
「ワールドサッカーダイジェスト」や「ワールドサッカーグラフィック」など世界最強のフットボーラーたちが掲載される雑誌の表紙にグリーンと白のボーダーユニの中村俊輔がいる。感慨深い。
雑誌を見ながら、自然と口に出てくる「ユルネバ」(「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」)。
フットボールファンならだれもが知っているサポーターソング。
セルティックパークでの大合唱をTVで何度も見ているうちに、ついつい覚えてしまったメロディー。と、思っていたけれど、必死で覚えたわけではないのに、自然とそのメロディーが出てくる不思議さ。まあ、俊輔ファンとして、それほど真剣にTVでゲーム観戦してるんだわと、納得していたけれど、そうじゃなかった。覚えているのには理由があった。
「You'll never walk alone(ユール・ネバー・ウォーク・アローン)」は、「リバプールFC」や「セルティックFC」のサポーターソングとして有名だが、(最近ではJリーグの「FC東京」サポも歌っているrしい)もともとはアメリカのミュージカル「回転木馬」の挿入歌だと何かに書いてあった。
「ほー、アメリカの曲が、イギリスの代表的なサッカーチームのサポーターソングになるとは、不思議なこともあるもんだなあ。」と言うのが実感だった。
でも、その間にもう1つ重要な存在があったのだ。
そして、その存在は、とても身近なものだった。
60年代のイギリス・リバプールは、ビートルズを生んだと同時に多くのバンドやヒットソングを生んでいた。
ビートルズをはじめとするリバプールサウンド、マージービートと言われるバンドや楽曲が世界中を湧かせたが、その中に「ジェリーとペイスメーカーズ」というグループがいた。
私が、好きなリバプールサウンドを1曲選べと言われたら、迷いなく彼らの「マージー河のフェリーボート」をあげる。ビートルズよりも好きだ。当時のリバプールではビートルズを凌ぐ人気グループだったらしい。
その「ジェリーとペイスメーカーズ」が3枚目のシングルカットとして出したのが「You'll never walk alone」だった。日本でも出ていたそうだ。(調べると、A面がユルネバ、B面がプリテンド。)
「ジェリーとペイスメーカーズ」版「ユルネバ」がヒットチャート1位を取っていた1963年当時、リバプールFCのホームスタジアム「アンフィールド」では、試合前やハーフタイムにヒット曲を流していたらしく、ヒットチャート1位を何週間もつづけたペイスメーカーズの「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」もしょっちゅう流れていたらしい。ユルネバの歌詞がチームを支えるサポーターの心にフィットし、いつのまにかサポーターソングになったということのようだ。
セルティックには、きっと、リバプールから伝わったのだろう。
つまり、フットボールのサポーターソングとしての「You'll never walk alone」は、「ジェリーとペイスメーカーズ」版ということ。
元祖・「回転木馬」、本家・「ジェリーとペイスメーカーズ」というところか。
「ジェリーとペイスメーカーズ」の「マージー河のフェリーボート」や「プリテンド」が好きだった私は知らず知らずのうちに「You'll never walk alone」を聞いていた。それが記憶の奥に残っていて、自然とくちづさむことができたというわけ。なあんだ〜〜。
で、我が家のラックをあさって「ジェリーとペイスメーカーズ」を探したら、CDは輸入版の「GERRY & THE PACEMAKERS AT ABBEY ROAD」しかない。(レコードは聞けないからね)
その4曲目に「You'll never walk alone」がある。ちゃんと「From "CAROUSEL"(回転木馬)」とクレジットされている。
オーケストラバックでとても美しく力強い。最近流行の「千の風にのって」より美しいかもしれない。(モノラルミックスなのに)
このアルバムを聞くと、あの怒涛のようなサポーターソングがこんなに静かで美しい曲だったのかと、新鮮な思いをすることだろう。今聞いても「ジェリーとペイスメーカーズ」はいいなあ。若さのほろ苦さみたいなものがあるよね。
さて、現実に帰って、俊輔。
「ミランを相手に俊輔のフリーキックで勝て」と、マスコミは騒ぐだろう。
しかし、ファンは密かに期待しているはずだ、「ミラン相手に流れの中から決めて勝つんだ俊輔!」と。
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ちなみに、「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」の訳詞は以下のようなものだ。
嵐に出会った時は
しっかり前を向いて行こう
暗闇を恐れてはいけない
嵐の向こうには
青空が待っている
雲雀が優しく歌ってる
嵐のなかを歩いていこう
雨にうたれても、歩みを止めず
たとえ夢破れようとも
歩こう
希望を胸に歩いていこう
そうさ、僕たちは決して一人じゃないんだ
僕たちは決して一人じゃないんだ
by windowhead
(2007/02/15 14:17)
至福の観・聞・読
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